「用語解説」

 

バトルメックに出てくる用語について簡単にご説明します。

 

あ行

●「AC」(Auto cannon)

 重量効率がすこぶる悪いため倦厭されがちな悲しい兵器。

 レーザーに比べると命中性はかなり低いのだが3連バースト射撃による補正で補っている。

 とはいえ、3発撃っているはずなのに命中判定は1発のみというルール上の制約に泣く。

 弾詰まりのリスクはあるものの、速射モードで連続射撃可能な点が利点としてあげられる。

 ただ、主兵装がこれだった場合に弾詰まりを起こすと目も当てられないので注意。

 非実弾系と比べるとあらゆる点で見劣りするが、整備が容易な為に主力武器として使用される。

 でも、中にはこれが付いてないと使いたがらない変わり者もいる。

 対空戦に秀でている為、AC多数搭載機は防空機として活躍が期待できる。

 2・5・10・20の4種類があり口径がでかいほど弾数が少なく射程が短くなる。

 レーザー等と比較すると、命中時にクリティカル判定が振れるのと低い発熱が利点。

 

●「AC20」(一発狙い)

 威力は最高、射程は最低、ついでに弾薬1tで5回という射撃回数の漢の武器。

 イッパツ逆転が可能であり、戦略兵器ともいえる打撃力が魅力である。

 しかし、重量も14tと最も重い武器であり、積んでいると敵から狙われまくる運命となる。

 弾薬1tあたりの射撃回数がたったの5回という運用面でのリスクも結構大きい。

 一発狙いの人が好んで使うハイリスク・ハイリターンな代物。

 

か行

●「カペラ大連合」

 スターリンが統治していた頃のソ連とそっくりな共産主義国家。

 追い詰められているせいで狂信的な連中ばかりが多いキチガイ国家。

 大戦末期のドイツのような国民を監視する秘密警察が公然と存在している。

 余力が無いので防衛戦が主体のジリ貧国家である。

 

●「恒星連邦」

 撃ちまくるのが大好きで、装甲が薄くても弾幕をバリバリ張れる機体に愛着を持つ。

 重量級以上を生産できる施設がほぼ存在しない為か機動戦を重視する傾向がある。

 傭兵と歩兵の待遇が一番良いのも特徴。

 火力は高いが堅牢な機体が少ない道楽国家。

 

●「恒星連邦正規軍」

 舞台であるクラノス星系では、敵に機体を献上しているボーナス的存在である。

 乗り手の質が低いのも問題ではあるが、長期戦に弱い機体が多いのも原因である。

 しかも、中央からの弾薬や装甲の補給がたびたび滞るのが弱点の恒星連邦の常識。

 ACが主力の機体が多いゆえに補給不足で戦闘力の低下が深刻化している。

 それでも全滅しないのは、生かさぬよう、殺さぬようにGM側が搾取しているおかげ。

 戦況悪化の原因は、大抵がこの連中の大敗が連鎖的に影響する為である。

 

●「恒星連邦市民軍」

 増援が来るまでの時間稼ぎの為に生まれた各惑星に存在する二線級部隊。

 一般的に旧式メックや戦闘車両ですら希少であり、部隊の大半を占める存在が歩兵である。

 正面から戦うのは無謀であり、ゲリラ戦を駆使して抵抗運動するのが関の山である。

 しかしながら、クラノスYに存在する市民軍は歩兵を主体としながらも装備は良好である。

 傭兵部隊より譲渡された一線級のバトルメックや戦闘車両により武装している。

 小規模ながらも正規軍より装備面では優れた珍しい市民軍であろう。

 

●「骨格・駆動系」

 メックは軽くて丈夫な高密度アルミニウムの骨格と、電流に反応して伸び縮みする

金属製の擬似筋肉とも呼べるマイアマーの二つを駆動系としている。

 この二つの部分を総称して人間の内骨格にあたる中枢部分と呼んでいます。

 装甲を破られると内骨格であるこの部分に損害が及びます。

 中枢部分は装甲よりも、修理する為の費用も時間も嵩みます。

 この部分に損傷を負う前に引き上げるのが戦場では一般的です。

 

さ行

●「ジャイロ・センサー・生命維持装置」

 ジャイロが壊れると身動きがとれず単なる的になります。

 センサーが壊れると射撃が不可能。

生命維持装置が壊れるとえらい事になります。

 

●「ジャンプジェット」

 略称JJと呼ばれるこの機能は、四肢を持つ重量物であるメックを跳ねさせるための装置。

障害物を飛び越えて移動するためには必須の装備。

 飛び跳ねて相手の上に故意に落下する事により一撃必殺を狙う事も可能。

 ただし、成功しても自分にもダメージが来るので諸刃の剣。

 

●「自由世界同盟」

 自由の意味を取り違えている困った連中がひしめくチャンポン連合。

 生産能力は圧倒的なのだが、内部のゴタゴタでチグハグな対応をする事で有名。

 足の引っ張り合いが大好きな奴らが同盟を組むとこうなります。

 敵にメックを大々的に販売する商魂たくましい一面もある変な国家。

 その販売したメックで攻められるので利益がパアになる事もお約束。

 

●「重量」

 一般的に重ければ重いほど最大装甲厚や格闘、踏み潰しの威力が上がる。

 反面、重い機体ほど個体数が少なく、運用コストが高くて鈍重である。

 軽量の機体は、圧倒的な機動性と個体数を誇っている物が多い。

 しかし軽くなればなるほど、装甲が薄く、火力が低く、格闘の威力も弱くなる。

 その真ん中あたりの重量が、主戦機と呼ばれる汎用機達である。

 

 

●「SRM」

短距離ミサイル(Short Range Missle)

 一発の威力が2点のミサイルを一点集中で叩きつける事が出来る。

 命中判定が一点集中の為、博打狙いの方はMLよりもこっちの方を好む傾向がある。

2・4・6連装があり、重量効率はレーザーより重いが火力・熱効率面で上回る。

特種弾等でインフェルノ弾頭があり、命中させると敵を過熱させる事が出来る。

他に煙幕弾などもあるため用途は意外と広い主力兵器。

 

●「装甲」

 整列結晶装甲と呼ばれるやたらと重く高価な材質でできている。

 実弾・レーザー・荷電粒子等の様々な攻撃に耐える外郭部分。

 装甲は消耗品なので大量生産されており、入手は楽。

 

●「装甲厚」

 中枢点の2倍まで張れるのが公式ルールでの設定。

 ただし、頭部だけは3倍まで張る事が可能。

 公式ルールでは頭の装甲が薄すぎるのが難点。

 薄過ぎると敵に狙われ易くなり、集中攻撃を受ける羽目になる。

ただし、厚過ぎても重量と致命的命中の発生率の観点から見て効率が悪い。

 軽量級では5.5t、主戦機では9.5t、支援機では7.5t、強襲機では13tくらいは最低でも必須。

 ただし、これは人によって基準が違う為に数値は変わってくる。

 

●「操縦方法」

 脳波コントロールとスティック等の一般的な操縦方法の複合型で簡素化が進んでいる。

 神経反応ヘルメットと言う物で、機体と一体化すると行った方が分かり易いかも?

 まあ、私のSSだと誰が誰だか判らなくなるのでヘルメットを省略している。

 

た行

●「弾薬誘爆」

 クリティカルや中枢が剥き出しになっている場合によく起こる現象。

 たった一点のダメージでも弾薬は引火するので要注意。

 大抵この状況になると跡形もなく吹き飛んでしまう。

 そもそも、あんな大量の弾薬どうやってメックの内部に詰め込んでいるのかも謎。

 実弾の意味のAMMOをもじって「アモった!」とも言う悲惨な状況。

 

●「頭部」

 コックピットの他、センサーや生命維持装置などが詰め込まれている部分。

 ここをやられるとメックは動かなくなる。

 どんなに重いメックでも、ここの装甲だけは一定以上に張れなくなっている。

 命中判定でも最も当たりにくいようにされている。

だが、強運の持ち主はこの部分にバカスカ当てて撃破するため「首狩り族」と言われている。

 

●「独立遊撃戦闘団 狼小隊」

 遊撃と救援が主任務として設立された珍しい奇特な連中の集団。

 設立されて以来、常に逆境の中で敵勢力を取り込んで規模を拡張していった。

 現在1個混成連隊規模まで膨れ上がっているものの、8割が元は敵という有様。

 残りの二割も結成時からの者と正規軍の駐屯部隊残余を吸収した際に加入した者に別れている。

 仲間になるなら、敵ろうが、異世界人だろうが、人間じゃなかろうが問題無し。

 また、常識外れの戦法を次々と繰り出すトンチ集団の集まりでもある。

 採算無視の行動を平気で行なうのでGM側からは目の敵にされている。

 これらは、整備・補給体制が整えられているからこそ可能な破天荒であろう。

 

●「ドラコ連合」

 「引かぬ・怯まぬ・顧みぬ」を大原則として暴れまくるだけの迷惑な連中。

 伝統的に鬼畜な所業を平気で繰り返す外道国家としても有名。

 でも、伝統的な戦術しか使用できない頭の堅さが問題で負ける。

 数々のプレイヤーから目の敵にされているのも納得。

 来るべき時が来るまでは敵役の代名詞。

 

●「ドラコ連合正規軍」

 某半島国家と同じく先軍政治を行なっている為に軍事物資面においての不安は無い。

装備と誇りだけは優秀だが、肝心の頭脳と理性が伴なわない事が多い。

性分から攻めまくる電撃戦に強く、我慢の要る防衛戦が苦手な傾向を持つ。

戦場において非道・外道の道を平然と突っ走る暴力集団。

セオドアが軍事の官僚となるまで悪行三昧しか取り得が無い。

 

●「ドラコ連合傭兵部隊」

 中心領域の中で傭兵を最も粗末に扱うドラコ連合において良好な装備の部隊など存在しない。

 厳しい任務と少ない報酬、補給も満足にもらえない貧しい状態。

 そんなおかげで、敵地ではやりたい放題に憂さ晴らしする傾向があります。

な行

 

は行

●「PPC」

荷電粒子砲(Particle Projection Cannon)の略。

 長ったらしいので「ピーピーシー」と呼んでいる。

 電磁波がバリバリ出るので人体や家電製品とはすこぶる相性が悪い。

 メックはこれに対抗する為、対電子装備が強化されたという逸話がある。

 威力10点、発熱10点、重力7tの強力な長距離武器であり主力武器。

 ただし、接近戦に踏み込まれると使用不可となる欠点がある。

 

ま行

●「MG」(マシンガン)

 威力が2点で発熱なしの重量0.5tの37mmマシンガン。

 対人火器としては優秀で動きの遅い機体の防御兵器として装備される。

 しかし、弾薬が余る傾向にあるためか取り外される事が多い。

 だが、発熱しないので大量につけると凶悪な近接戦専用メックができあがる。

 命中時に致命的命中の判定が発生する事も利点である。

 

●「ML」

中口径レーザー(Medium Lasers)

 威力5点、発熱3点、重量1tの威力・発熱・重量効率が最も良い武器。

 威力・射程以外の面で大口径レーザーが勝てる点が一つも無いほどの優良兵器。

 

や行

ら行

●「LL」

大口径レーザー(Larje Lasers)

 威力8点、発熱8点、重量5tの主力兵器であり、PPCより射程が短い。

 可も無く不可も無い万能兵器。

 

●「ライラ共和国」

 全軍力押しが大好きな力任せの脳みそまで筋肉で出来ているような者が大半を占めている国家。

 装甲・火力が高い機体が大量にあるものの、頭が悪くて運動戦には対応できずによく負ける。

 家柄や血統等の貴族主義が幅を利かせており、世襲制による統治が広く行なわれている。

 偵察行為を軽視する傾向があり、情報の欠落により足元をよくすくわれるマヌケな連中。

 

●「LRM」

長距離ミサイル(Long Range Missle)

 一発の威力が1点のミサイルを戦場にばらまく事ができる兵器。

 発熱量はPPCより少ないが運用重量と射撃不能距離がやや大きい。

 威力の方もバラツキがあるため一点集中型のPPCには威力面で見劣りする点がある。

 ただし、放物線上にも発射が可能で地形に対しての柔軟性があり射撃機会が多くなる。

 LRMには、5・10・15・20連装の4タイプがある。

わ行

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